山国ブータン王国−94(寒さと停電)

1999年1月6日

 ブータンも日本と同じように今寒い。特に、ブータン建築の特徴とも言えるこのコンクリート造りの建物の中は、どんなに外が晴れて暖かくても、とっても冷える。こんな造りの職場に1日いると心の底から冷えるので、最近はズボンの下にジャージをはいて通っている。

 先日12月31日も通常どうりに出勤し、最近手に入れたブローヒーターのスイッチを入れた。これを手に入れてから、見違えるように暖かく快適に仕事ができるようになった。「さあ、これで集中できるぞ!」と思ったが、やっぱりここはブータン、そんな上手くはいかなかった。スイッチを入れてから30分たっていきなり停電した。

 「いつものことだからすぐに復旧するさ。」と待っていたが、なかなか復旧しない。何気なく他の部署を除いて見ると、電気を普通に使っていたので、原因はNFBだということが分かった。早速スイッチをONにして、仕事を再開しようとしたら、またブレーカーが飛んだ。そしてまたONにする。またすぐに切れる。ONにする。切れる。。。

 こんな事を十数回繰り返して、ついに私自身が切れてしまった。「ああ、どうしてこう次々にトラブルが起こるんだ!やめた、やめた!」と、この日は、自宅で仕事をすることにした。

 ブータンは、どこの職場にも暖房設備が無いにもかかわらず、よく冷える構造のため、冬場になると電気ストーブをみんな個人で使い出す。そして、ブレーカーの許容容量をオーバーして、このように飛んでしまうのが日常茶飯事になる。しかし、誰も自分の電気ストーブの使用を止めようとは決してしない。

 私の机の場所は日当たりが悪く、電気が無いととっても暗くなってしまい、またパソコンを使っているため、電気が切れるととても痛い。しょうがないので、自分のブローヒーターをあきらめてせめて電灯とパソコンを使えるようにしようとするが、他の部屋でおもいっきりストーブを使いまくっているので、この現象は収まらない。

 停電対策に、パソコンを自宅であらかじめ充電してから持っていくようにした。暗い私の机は、隣の部屋のカーテンを全開にして少しでも明るくするしか方法が無い。でもやっぱり暗い。「あと、2ヶ月のガマンだ、そうすれば春がやってくる。」と、ここはひたすらガマンでやっていくことに決めた。



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