1998年12月27日
12月20日(日)3週間の任国外研修を終えて、ブータンに戻ってきた。飛行機から降りるとひんやりしたものを感じ「やはりブータンは寒いんだ。」と感じ、また空港の周囲の山を見て「こんな狭い谷にある国際空港はブータンくらいだろうな」とも確信した。
バンコクが1日中うるさかったからか、ブータンがとても静かに感じたと同時にちょっとホッとした。正直言って、バンコクは都会であったが、車の音がうるさいし、緑というものが全然無かったせいか、1日歩いただけで疲れてしまったのが本音だった。
ブータンは、日が暮れると急激に冷え込み、私はぶるぶる凍え始め、すぐに薪ストーブをつけた。他の国はみんなTシャツで十分だったのであるが、ここはやっぱりそんな訳にはいかない。最初、この気温の変化に体が対応できず胃が痛くなった。
朝晩は毎日氷点下になっているようだ。その証拠に帰ってきてから毎朝水が凍ってしまって出ない。水道タンクが建物の日陰に位置しているので、毎日昼12時すぎにやっと出始める。これから3月までずーっと毎朝水が止まるのだろう。朝水を使えないので、夜にご飯を炊く準備をしてから寝なければならない。ブータンもこれからが冬本番である。
2年間でたった1度の大イベント任国外研修旅行が終った。日本から見れば発展途上国とひとくくりにしてしまいがちだが、実際は国によって全然ちがうことがよく分かった。
また、どこの国も首都は特別であって、地方に行くと全然違った場所になってしまうという話もよく聞いた。途上国ほど、地方と首都との格差が激しいことも感じることができた。
他の国々の隊員と話していて、ブータンという国は任国の中でも相当な田舎なことを実感した。しょせん首都でさえ3万人程度の国なのだから仕方がない。しかし、物は無いが、環境は誇れるものがあることも感じた。ブータンにはいない物乞いが他の国にはたくさんいたし、やはり町の静けさはここにかなう国は無いと思った。
電話網も、日本のODAが無償援助でこれまで60億円を超える資金を援助してきただけあって、隣国に比べても決してひけをとらないものだと思った。いよいよ任期も残り半年となり、帰国がもうすぐそこまで来てしまった。
活動目標の完成に向けてラストスパートである。