1998年10月14日
●第14日目 平成10年9月22日 プナカ(1100m)〜ティンプー(2400m)
朝、9時に朝食を済まして、さあ出発しようとしてもガイドと車が来ない。11時半まで待ってもいっこうに来る気配がないので、町中を探してみると、何と彼らは店で、ゆっくりとビールを飲んでいた。私は頭にきて「いつまで待たすつもりだ、早く出発するぞ。」と怒鳴った。彼も酒が入っていたから、一気に切れて「俺を誰だと思っているんだ、ちくしょう、よし俺がティンプーまで運転してやる。急いでいるんだったら1時間でティンプーに着かせてやる。」と逆に怒ってきて、帰りの車中は険悪なムードでティンプーを目指した。
結局、ティンプーに15時頃に到着し、最後はゴタゴタのままトレッキングは終了し、後味の悪い結末となってしまった。
全行程24日の予定であったが、結局スノーマントレックを完歩することはできず、10日も短い14日間という中途半端な状態のニセ・スノーマントレッキングになってしまい、とても悲しかった。
次の日から、旅行会社に対して、ガイドとのトラブル報告や料金返還交渉が始まった。ガイドは会社をクビになった。返還交渉では、旅行会社側はスノーマントレッキングの失敗はすべてガイド個人に責任があり、我々には責任がないと主張し、800ドルしか返さないと言ってきた。ここでも私は怒った。
「そんな、ばかなこと言ってると、あなたの旅行会社にはもう客は来なくなるよ。俺は、あなたの会社にスノーマントレックの成功を注文したんだ。あなたの会社は、私に成功を提供できなかったんだよ。」
結局、私が払ったトレッキング代1920ドルのうち1000ドルを返すということで決着したが、あれほど成功に燃えていたスノーマントレックに失敗し、仲のいい友人となるはずだったガイドともこれで2度と再会することもなくなり、この旅行会社も許せなくなり、何か最悪の結果になってしまったようである。何も残らなかった感じである。
他にも疲れたことはあった。チップの習慣である。ガイドや馬使いは、完全にチップをあてにしていた。アメリカ人やドイツ人観光客が、結構チップをはずんでやっているので、ここの人はそれが普通だと思ってしまっている。
今回私は、すべての費用込みということで1日80ドル×24日=1920ドルという高額な料金を支給されている現地生活費(335ドル/月)をコツコツためて支払っていたので、さらにチップをという気にはなれなかった。私は、ここにブータンに住んでいる住民であって、決して観光客ではない。
しかし、やはり私も日本人である。ガイドや馬使いのチップを求める目や、「今日で馬使いの方は最後です。」という暗にチップを求める言葉に、とてもストレスを感じたのも事実であった。
「もう、ブータンのトレッキングは2度と行かない」と思っている。コストを個別に計算してみても、この金額は高すぎるし、催行も適当すぎる。スノーマントレックの成功にあれほどかけていただけに、私は完全に失望した。もっとも、この旅行会社を使ってしまった私自身のミスが、失敗の根本だったのだが。。。
(参考:私の使った旅行会社は[Yu-Druk Tours]という会社です。)