山国ブータン王国−70(停電)

1998年9月6日

 先日、職場から家に帰ってきたら、停電になっていた。この国では、停電は日常茶飯事なので、珍しくも何ともないのだが、今回は、夜になっても電気が戻らない。

 結局、次の朝になっても電気が来なかったので、不思議に思って隣の家を何気なく見てみると、何と電気がしっかりとついているではないか。その隣の家もいつもと変わらないように電気がついている。

 「お、俺の家だけ電気が止められた!」「電気代は毎月しっかり払っているのに、なぜだ?」と、自分の家の電力メーターを見てみると、やっぱり隣は動いているのに自分のメーターだけは止まっていた。

 よくメーターを見てみると、メーターにつないでなければならない3本の電力線が外されていた。外された芯線が、しっかりとビニールテープで防護してあることから、どうやら前の日に電力会社の手によって、止められたにちがいなかった。

 ちょっと頭にきたので、工具を持ってきて、自分で電力メーターに線をつないでみたら、案の定電気が1日ぶりに復帰した。「ざまあみろ、ブータンの電力会社め」と思いながら、その朝電力会社に文句をいいに行った。

 先月電気代を払った時のレシートを見せて、「何でしっかり払っているのに電気を止めるんだ」と言って、電力会社側の記録簿を見せてもらったら、何と約12000円の電気代滞納になっていた。幸いレシートを捨てずに保管してあったので、電力会社側もミスをすぐに認めてくれたが、一応コンピュータで料金支払いの管理をしているはずなのに、かなり杜撰なんだなぁと感じさせられた1件であった。

 電気もそうだが、電話もよく同じようなコンピューター管理のミスから止められることがある。友人に聞いてもこういうことが本当に多い。生活者の立場からすれば、設備が故障して止まるよりもやって欲しくないミスなのだが、この辺もこの国のこれからの課題の1つなのかもしれない。



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