1998年8月16日
1998年7月25日〜30日にかけて、ブータンの祝日を利用して、ダガナトレッキングに参加した。トレッキングは言うまでもなく、ブータンでは数少ない娯楽の1つである。
1日目、標高2200mから登りはじめ、1泊目はゲネカという場所にテントを張り、宿泊した。ゲネカという地区は、ブータンでも有数の松茸の産地であり、また金鉱もあるらしく「リッチな山地」といった様である。
ちょうど今は松茸のシーズンらしく、テントサイトのすぐ近くにも、里から家族で松茸を採りにここに来ている農民が10世帯くらい、ビニールシートで仮住まいを作って住んでいた。
早速、1日目の夕食から松茸となった。まず、そのテント村へ行って、松茸を分けてもらった。私自身、松茸の知識に関して疎く、日本にいる時は松茸のお吸い物くらいしか飲んだことが無かったくらいなので、そこで同じ松茸にもランクがあることをはじめて知った。開いてしまっているやつはBランクになってしまい、開いていなくて太いやつがAランクになることを教えてもらった。ここでの相場は、Aランクが1kg
2450円、Bランクが1kg1750円であった。
早速そこで直接取り引きして、手に入れた松茸を、丸焼きにして食べることにした。これまで、細く刻んだ松茸のお吸い物しか食べたことの無かった私にとって、丸焼きを食べたのは、もちろん初体験だった。調味料も何もつけず、ただ丸焼きにしただけなのに、丸ごと食べてみると本当に美味かった。
「これが、本当の松茸の味なのか!」と、一瞬幸せな気分にひたることができた。このトレッキングの思い出の1つは、もちろんこの「松茸をいっぱい食べたこと」だった。
他に、3日目は、ちょっとした登山も経験した。標高4750mの岩山だった。この日朝のベースキャンプは、4200mだったので、標高差500m程度のものだったが、岩山となった最後の標高200mの道は危険だった。というより、道が無く、浮き石だらけの急な岩坂だった。
このへんでも、安全は自分自身で守るものだというのを、再認識した。ガイドは、本来付き添いだけにしかならないからだ。結果的には、無事登頂することができて、360度にたくさんのきれいな湖を見ることができた。これもトレッキングのいい思い出の1つになった。
写真:山頂からの景色
ただ、岩山の下りは、登り以上に恐ろしかった。登った道なんてみんな忘れてしまったので、帰りも道を選びながらの下山となったが、浮き石を踏んだ時はひやっときた。ケガをしなくて良かった。