山国ブータン王国−62(英語の伸び悩み)

1998年6月19日

 いよいよ私がブータンに住んでから1年が経とうとしている。この1年間はほとんど出張生活であって、現地人と一緒に生活した時間が長かったため、単純に考えれば私の英語力はかなり上がったはずである。

 ここに来る前の予想では、海外に1年も住めば英語がほとんど完璧に分かるようになるので、インターネットの英語のホームページを簡単に読め、字幕スーパー無しの洋画も簡単に理解できるようになり、英字新聞や英語ラジオ放送もスラスラ読んだり聞いたりできるもんだと思い込んでいた。

 しかし、予想は完全に外れ、今の自分は怪しい英語会話と想像や勘で訳してしまう聞き取りや英字新聞など、決して「上達した、上手くなった」とはいえない状況である。町での買い物や職場での同僚との会話も、振り返って考えて見れば全部「片言」なのだ。

 確かに、同僚や知りあいからは「よくしゃべるね」とは言われるのだが「上手くなったね」とは言われない。ブータン隊員の中でも、大学受験を経験した組と、私のような経験しなかった組では、単語力の幅に差があるようにも感じる。あたりまえだが、海外に住んでいれば自然に英語が上手くなるという考え方は、やはり幻想にすぎなかった。

 こ、このままではいけない。このまま日本に帰ってきても使えない英語しか残らない。気合を入れて、ここにいる間にもっと英語を勉強しなくては、、、と気持ちはあせっているのであるが、なかなか思うようには。。。人間というものは弱い動物だなぁと思いながらビールを飲んで寝てしまう私は、やはり弱い人間だと思う。



< つづきへ >