山国ブータン王国−61(ドゥルックパス・トレッキング)

1998年6月8日

 1998年5月24日(日)より27日(水)まで3泊4日の日程で、トレッキングに出かけた。参加したのは、協力隊仲間の6人で、このコースは「ドゥルック・パス・トレッキング」と呼ばれ、標高2300mのパロを出発し、最高地点4300mを通って、標高2300mのティンプーに下りるコースであった。道中には、4つの湖があり、釣りの好きな人たちに人気のあるエリアである。

 ブータンのトレッキングは、日本の登山のように荷物を全部自分で担ぐということはない。というのは、荷物は全部「馬」が運んでくれるからである。1頭の馬に、荷物を50〜60kg乗せていた。その中の1頭は、ガスシリンダーを担がさせていて、さすがにこの馬はかわいそうに見えた。

 今回私たちが参加したトレッキングでは6頭の馬と2頭の子馬が同行した。なので、歩行中は、水筒や雨具など最低限の荷物だけ携帯すればよく、とても楽であった。

 また、テント泊であったが、同行するスタッフがテントの設営から食事の支度まですべてやってくれた。さらに、食堂用のテントやトイレ用のテントまでも設営してくれた。さすが、日頃は海外からの観光客をお客としているだけに、信じられない快適さであった。

 しかし、今回トイレ用のテントは無駄であった。参加したメンバーは、みんなこのテントを使わずに、木の茂みなどを使って、誰もこのテントを利用しなかった。ガイドに聞くと、アメリカ人観光客もほとんどこのトイレテントを使わないそうだ。

 参加料金は、1日30ドルで合計120ドルであった。この金額はブータンで生活する私達にとっては、少々割高感があったのだが、海外からの観光客の標準料金が1日70ドルであることを考えると、幹事に「よくここまで値切った!」とほめてやりたい。

 パロを出発した時は、真夏のような強い日差しでTシャツ姿だったのだが、山の上に登ると、やはりとても寒かった。特に2日目の午後は、最悪だった。

 この日の午後は、トレッキング最高地点の約4200mを通過したのだが、天候が急変し氷が長時間にわたり降ったため、地面は1面の氷景色となってしまった。夕方に、氷は雨に変ったが、さらに夜9時過ぎまで降り続いたので、気温も下がり、シェラフも湿ってしまい、この1晩はとても凍えた夜となった。

 この3泊4日の間、天候は余り良くなく午後は毎日雨が降ったのだが、ブータン山岳地帯の自然や神秘的な湖を見ることができ、いいトレッキングであったと思う。



< つづきへ >