山国ブータン王国−48(暖かいプナカ)

1998年2月15日

 1998年2月12日ついに念願の通行許可書がとれ、早速新天地プナカへと出発した。 プナカは、首都ティンプーからパロとは反対方向の東へ約80km(2時間30分)走った標高約1100mにある町。人口は2000人くらいだろうか。現在の電話加入数はたったの50回線である。

 これまでのティンプーやパロと決定的に違うのは、それらと比べて1000m以上低い標高差であり「さてどのくらい暖かいだろうか」が行く前の私の感心事であった。

 実際着いてみると、そこはもう初夏に近い春だった。とても暖かい。昼間はTシャツで十分。空き地には黄色い菜の花がじゅうたんのように咲き誇っていた。朝は、小鳥たちの鳴き声が響き渡り、夕方になると鈴虫の鳴き声が聞こえだす。風もここちよく私は1日目でこの町が気に入った。つい3週間前までは、パロで凍えるような生活をしていたのに、今はうって変ってとてもよい気候に住むことになった。「これが2月の気候か!暖かすぎる。」と感動している。


写真:プナカゾン

 また日が落ちても、あまり寒くならないので、夜部屋の中に閉じこもってしまうこともない。電話局舎からプナカのマーケット街(といっても100mにバラック小屋が30軒くらいあるだけの商店街なのだが。。。)へはたったの500m程度の近さなので、夜はブータン人スタップと一緒に飲みにくりだす。4、5人でかなり飲んでも400円程度なので1晩2、3軒飲み回れる。付け加えて、プナカに帯同する食事係は、元レストランのコック経験者なので、朝昼晩の食事(ブータン料理)がとてもおいしいのである。

 それにしても気候が暖かいというのは、何といいことなのだろう。体も滑らかに動くし、心地いいので機嫌もよくなる。だが、一応こんな町にも欠点はあるにはある。水がほとんど出ないので、食器洗いや洗面は川まで行かなければならない事、シャワーはもちろんトイレもないのですべて外でしなければならない事(野ぐそです)などがあるのだが、暖かいというだけですべて許せてしまう気持ちになっている今日この頃。

 ここプナカでの電話線工事は2ヶ月間の予定で、それによって現在の容量50回線から600回線へ拡充予定になっている。この町には、ほとんど既設のケーブルルートが無いので、今はもっぱら建柱作業である。パロは岩の町だったので掘削に時間がかかったのに対して、プナカは地盤が砂であるのでよても作業がはかどっている。1日15〜20本の通信柱を建柱でき、いいペースである。



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