1998年1月8日
出張生活も3ヶ月を越し、ちょっとだけだが慣れてきた。
現地の人と一緒になって、野や田や山や川をつっきって、力を合わせて電話線を張っていくのは、結構おもしろいもんだと最近感じるようになった。放し買いにしてある、馬や牛やヤギや豚や羊、「ここは町全体が動物園か」と感じたり、架線中の電話ケーブルの重みで裸配電線をショートさせ、停電させたことが2回あり「日本だったら問題なのに、こっちは全然平気だな」と感じたり、休憩の時間に、地面に落ちている馬や牛の乾いた「フン」を素手でつかんで、ぶつけ合いをして遊んだり、異文化を楽しめてきている。それにしても、こっちの植物の「トゲ」は、とても痛い。原生林をつっきる時、服やズボンの上からでも刺されると痛いし、血が出てくる。
最近は、毎晩ブータン人と一緒に、薪や電気ストーブにあたりながら、酒を飲み、トランプをし、ブータンの歌を教えてもらい、少しだけだが歌えるようにもなってきた。ブータン人の同僚たちは毎日肉体労働をして疲れているにもかかわらず、とっても元気でメチャメチャ明るい。一緒に生活してる彼らには、本当に感謝している。もし彼らが私に対して冷たかったら、こんな生活本当にもたなかっただろう。
日本人から見れば「山奥で日本人1人だけでがんばっているな」という表現になってしまいがちだが、実際には「逆に助けられて生活しているだけ」ということが、最近分かってきた。人間やっぱり1人じゃ生きていけません。