山国ブータン王国−32(Made in Japan)

1997年10月27日

 「これ、日本製?」ブータンでよく質問される言葉である。そして「そうだ日本製だ」と答えると「いいなあ」「君が帰る時、俺に売ってくれ」といった言葉が帰ってくる。

 「Made in Japan」我々日本人にとっては「ただの日本製か」といった感じで特別の感動も覚えないが、この国ブータンにおいてメード・イン・ジャパンは「世界最高品質」を意味している。テレビ・ビデオ・ラジカセ・電子ジャー・コンピュータなどの電気製品や自動車を購入する場合、必ずみんな日本製を買いたがる。

 日本では、ステレオ・テレビ・ビデオ・冷蔵庫などの主要電気製品は、すでにほとんどの家庭が持っていて、もう全然めずらしくもないが、ブータンではまだまだ贅沢品であり、パナソニック・ソニー・東芝などすべての日本メーカーは、ブータン人から絶大な信頼を誇っている。ここでは、給料の数ヶ月分もする日本製を買うために、みんながんばって働いているといっても過言ではない。

 農業国であるこの国ブータンで売っているものは、ほとんどがインド製である。陸路での輸送が容易であり、昔からそうであるらしい。しかし大国インドであるが、このインド製は品質が悪い。すぐ壊れる。弱い。不良品が多い。本当にボロい。私自身、電球や増設コネクタ、ネジなどで何度かはまっている。電気製品も接触不良、ショートなどでよく壊れる。ブータン人からも不評だ。

 とはいっても、インド製だけでなくとも、アジアには韓国・中国・タイなど技術のある国が他にもあるにもかかわらず、日本製だけが絶大な信用を得ているのはすごい。

 日本のメーカーがお互い競争しながら、他の国には真似することのできないすばらしい品質の製品を作ってきたからであろう。ここに住んでみて、日本の電気メーカー、自動車メーカーの世界での活躍ぶりをとても感じている。

 それでは、他国にも真似できない日本製の「武器」とは何なんだろうか?他国製と比べても、ほとんどしない故障やトラブル、画像や音など品質の良さを見ても、私はその「ち密さ・精密さ」がその武器の1つかなと思っている。それが世界のユーザーに認められ、日本製の絶大なる信用となっていると思う。



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