山国ブータン王国−18(電力事情)

1997年8月26日

 ブータンの電気は、すべて自国の水力発電でまかなっている。

 ブータンには、大小合わせて24の水力発電所があり、首都ティンプー地区を除いては、連系がなくその村その村を1つの水力発電所でまかなっている。これらの発電所はすべて外国の援助によって出来たものである。(インド、日本、オーストラリア)

 この国の電気は220V,50Hzである。停電は、首都ティンプーでもひんぱんに起こるが10分もすれば復帰する。しかし、地方になるとさらに事情は悪くなり、地方隊員の話によると「その地方の水力発電の鉄管清掃で2週間電気が止まる予定であったがその時に何かトラブルがあったらしく、結局2ヶ月間も電気が止まったままだった」と笑って話していた。また、電圧変動も激しいので、スタフィライザー(電圧安定機)を通してから電気製品を使っている。

 ティンプー地区には、インドの援助によって作られたブータン最大のチュカ水力発電所(336MW)があり、はっきりいってこれ1つでブータンの電力を担っているといってよい。なぜなら、他の23個所の水力発電所の出力をすべて合計しても、8MWそこそこにしかならないからだ。さらに、このうちインドへも22万V送電線2系統で電力を大量に輸出している。

 どうも、インドは援助名目でブータンに水力発電所を作り、その発電した電力のかなりの部分を自分達が使っているようだ。多分、援助で作ってやったのだというのを前面に出し、格安で電力を買っているのだろうと想像できる。



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