山国ブータン王国−16(水が出た!)

1997年8月20日

 「水が出た!」何とすばらしい言葉なんだろう。水の無い生活から5日目ついに、水道から水が出るようになった。このうれしさといったら他にない。バンザーイ!これで、バケツでの水の汲み出しともおさらばだ。トイレも使える。歯もみがける。顔も洗える。コンタクトレンズも使える。しかし、すぐにトイレの水槽から水漏れを発見し、それを止めるのに1日かかった。今は、そこをがっちりとパテで固めたのでもう安心である。

 7月末には完成するはずのこの私のアパートはいまだに完成する気配がない。水と電気は何とか使えるようになったが、まだ自分の占有できる部屋は1部屋しかなくきゅうくつな生活を強いられている。シャワーには「ギザ」という電気温水器のようなものがつき、完成すれば温水シャワーをあびることができるのだが、まだ取り付けが完了せず、仕方なく今は冷水シャワーですごしている。真夏といえども、ティンプーの夏は決して暑くない。したがって、職場から帰ってきて夕暮れに浴びるこのシャワーは結構気合がいる。

 1週間も同じ屋根の下で、ネパール人労働者と住んでいると、だんだん仲が良くなってきた。結構彼らは親切であり、町で大きな荷物を買ってタクシーで帰ってくると、運ぶのを手伝ってくれたり、停電の夜にはロウソクを持ってきてくれたりと、その優しさにはとても感謝している。彼らは、ネパール語を話すので会話はほとんど出来ないが、毎朝挨拶はなんとか交わしている。私も町で買ったブータン版ポテトチップスが、どうしても口に合わない味だったので、彼らにゆずった。たぶん、喜んでくれたと思うが。。。

 それにしても、このアパートはよく停電する。1日1、2回は必ず停電している。でも慣れてしまえば、停電なんて別にこたえない。水が無い方がよっぽど身にしみてこたえることが今回の引越しで分かった。



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