山国ブータン王国−3(現地の人々)

1997年7月17日

 ブータン王国の首都ティンプー。標高約2300m。ある旅行パンフレットには、こう書かれてある。

   (ティンプー。たぶん世界で最も首都らしくない町であろう。)

 これまで、私は協力隊が派遣されている国の首都を3ケ所見たことがある。ボリビアの首都ラパス、ペルーの首都リマ、タイの首都バンコク。いくら発展途上国であろうと、上記の首都は近代的で立派な大都市であった。高層ビルがあり、たくさん車も走り、お店もたくさんある。人口数百万の都市だ。


写真:首都ティンプー

 しかーし、ここブータンの首都ティンプーはまるで違う。資料によると人口3万と書いてあるが、そんなにもいないと思う。ここは、どう見ても村だ。町じゃない。

 まず、狭い谷にあるのでエリアが小さい。商店街は2kmもないので、2時間あれば十分に回れる。ビルなんてない。最も高い建物でも3、4階が数軒あるだけで、ほとんどが、平屋か2階建てである。

 一番多いのがレストランと八百屋さん、雑貨屋さん、そしてホテル。テレビやビデオを売っている店は、2軒しかなかった。おまけに品数はたったの1、2台である。もっともブータンにはテレビ放送がないので、テレビはビデオ専用となるのだが・・・

 まだ、ここに来て1週間たらずだが、もう地理はバッチシである。本当に小さな町なのだ。景色は、長野県や岐阜県の山あいの町とそっくりである。ちがうのは、ブータン独特の建築物と、人々の服装である。この2つを見ることによって「あぁ、ブータンに来たんだなあ」と感じる。

 ブータンの人々は、男性は「ゴ」、女性は「キラ」というブータン独特の着物を着ている。スポーツをしている時など特別な場合を除いて、この衣装の着用が義務らしい。ただし、外国人は免除されている。が、先輩隊員たちは、この「ゴ」をよく着用ている。私も一度試してみようと思う。

 この国に来る前によく資料に「ブータン人は日本人にとても友好的である」と書かれてあったが、事実それはひしひしと感じる。本当にみんなやさしい。それに日本の事をよく知っている。片言の日本語もよく口にする。身分の高い人であろうと、低い人であろうと同じである。やはり、日本人とブータン人は、顔など共通点が多く、何か共感するものがあるかもしれない。

 体育隊員の調べによると、ブータン人は平均身長が日本人より約5cm低い。体重が約5kg軽く、50m走は約1.2秒も遅い。あまりスポーツのレベルは高くなさそうだ。



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